【上野】東京国立博物館 - 「教科書で見たことあるかも」近代美術なら本館18室
トーハク本館18室
美術に興味があるほうだけど、あくまでなんとなく。
そんな私でも楽しめるのは東京国立博物館(トーハク)本館18室・近代美術のコーナーです。
美術の教科書に載っているような名品が展示されているので、「あ! これ見たことある(教科書で)」となります。
(展示リストはこちらから確認できます。)
抱いていたイメージと本物を比較することで「やっぱり本物はちがうなぁ」、「教科書ではなんとも思わなかったけれど、実物だと異常に巧く感じる」とか、思うところがあって楽しいです。
(仕事などに直結しなくても、こうして楽しめることを考えると、学校の授業って役に立つものですね。一応真面目にやっておいてよかった)
さて、先日訪れたときに心を打たれたものたちの写真です(撮影禁止マークがあるもの以外は撮影可)。
いやはや、才能が染み出ています。
高村光雲の彫った仁王像(善光寺仁王門・原型は史料館)も観たことがありますが、そちらよりもこの老猿の方が好きかも。
続いては龍頭観音像。
佐藤朝山(1888~1963)作。
雲とか衣のたなびき方が幻想的で、躍動感があります。
色合いも好きです。
この佐藤朝山さんという方、山崎朝雲さんに師事していたそうなのですが、コンペの際に他の人を推した師匠に激怒して、師弟関係を解消。
後に佐藤玄々と名乗ることに。
才能があったらあったでいろいろ大変なのでしょうね…。
今調べて知りましたが、日本橋三越の彫刻(天女)もこの方の作品のようです。
日本橋三越、目の前を通ることはあれど、入ったことはないので、次は絶対寄ろうと思うのでした。
最後にこちら。
頼光大江山入図大花瓶です。横山孝茂・横山弥左衛門作。
この花瓶で好きなとこはやっぱりここ。
鬼(たぶん)!
ちょっと弱っているようにも見えます。
この大花瓶、胴の部分におとぎ話の場面が彫られているのだそうです。
詳しく知りたい方はトーハクのブログがおすすめ。
好きなものを載せていたら、立体のものばかりになってしまいました。
おまけ
こちらは18室でなく13室の陶磁コーナーに展示されていたのですが、表情が素敵すぎて思わず写真を撮りました。
勝手な妄想ですが「あんた、隠しとることあるじゃろ?」とか言いだしそうなお顔。
なにもかも見透かされていそう。
訪れる度にお気に入りが増えるので、トーハク通いをやめられません。
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