仏像、ときどきアート

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【長野】善光寺③ 本堂内々陣 ー漆黒の暗闇で「極楽の錠前」を探り当てるお戒壇めぐり

 本堂外陣にて、びんずる尊者に会った後は、内陣・内々陣へ。


内陣・内々陣に入るには、拝観券が必要です。
(発券機が本堂の中にもあります)

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本堂の見取り図 パンフレットより

 

内陣

内陣にて、ご本尊とご開山(御三卿:本田善光さんとその奥さんと息子さん)に手を合わせました。
ご本尊は絶対秘仏なのでお姿をみることはできません。
ご開山も(私の視力がいまいちなせいかもしれませんが)厨子がかかっていてよく見えなかったような。
ちなみにお焼香する際、誤って灰のほうを掴みとってしまい、あやうく火傷をするところでした(反省)。


内々陣のお戒壇めぐり

戒壇めぐりとは?

戒壇めぐりは、御本尊の安置される瑠璃壇下の真っ暗な回廊を通り、中ほどに懸かる極楽の錠前を探り当てて、秘仏の御本尊と結縁する道場です。
善光寺 ご参拝のしおり より)

極楽の錠前、名前からしてご利益がありそうですね。
これはぜひ触っておこう。
(以下、感想となります。まだ行かれたことがない方は、予備知識がないほうが楽しめるような気がするので、読まれない方がいいかもしれません)


戒壇めぐり入口の階段を下りると、真っ暗な通路が伸びています。
壁に「このあたりをつたっていってね」的なガイドが貼られていました。
右手で壁に触れながら、真っ暗な道を進んでいきます。

しかも、誰もいない(混雑時などは前後に人がいると思います)。
真っ暗な中を一人きりで歩くのはとんでもなくドキドキしました。
今ここで何かあっても逃げられない、と思うと怖いですよね(小心者)。
(ほんとにこっちでいいの? 道合ってる?)なんて自問自答しながら、とにかく壁を伝ってそろそろと歩いていきます。

暗闇を歩いていると、わりと遠くのほうで、「コレ、コレ、わかった?」という声がしました。
お父さんと子どものよう。
何がわかったんだろう、と思いつつ、とりあえずお戒壇内に誰かいることがわかって、少しホッとしました。

二回ほど角を曲がったあたりで(記憶曖昧ですが)、手すりのようなものに手が触れました。

おや? これはなんぞや?
引っ張ってみるとちょっと動く。
なぞってみると、上下にひし形というか、正八面体のような飾り(?)もありました。

これが、噂の極楽の錠前か!!
少し前に耳にした「コレ、コレ、わかった?」と息子にお父さんが問うていた理由を理解しました。
私も、もし誰かと一緒だったら「あ、これ? あったあった!」とか言ってしまったと思います。
「極楽の錠前」という名前から(錠という感じが入っているので)南京錠的なものなのでは? と勝手に予想していたので、意外でした。

満足のいくまで極楽の錠前を撫でた後、再び歩みを進めます。
徐々にぼんやり明るくなってきて、出口が近いことがわかるとホッとしました。

私が出るときには、お戒壇に入っていく方がゾロゾロといらっしゃいました。
一人きりで入れたのはすごくラッキーだったのかも(後ろから人が来ることもなかった)。
一人きりでお戒壇を歩くのと、見ず知らずの人の存在を感じながら歩くのとでは、感じ方が随分違うだろうなと思うので、貴重な体験でした。

御本尊と結縁できたぞ、と思うと、それだけでなんだか嬉しかったです。

おまけ 閻魔様の手ぬぐい

本堂の外陣には「閻魔王ならびに十王像」もいらっしゃいます。
閻魔様がモチーフになった手ぬぐいがあり(外陣)、即買いでした。

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閻魔様の手ぬぐい(左) (※右は松本市美術館で購入した草間弥生の手ぬぐい)

閻魔様の表情が素敵です。
ただ、こちらの手ぬぐい、参拝用(参拝時に肩にかけたり、頭に巻いたりする)のようなので、実用性はいまいちかも…。
全面にプリントがされているせいか、吸水性が普通の手ぬぐいよりは劣ります。
それでも裏返して使用していますが。
手ぬぐいの閻魔様と目が合うと、ホッコリしてしまいます。

びんずる尊者さん柄の手ぬぐいも作ってほしいです。

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