【京都】東寺① 五重塔・金堂・講堂 -薬師三尊・21体の仏像が織り成す立体曼荼羅
京都駅からぶらぶら歩いて数分(途中、イオンモールKYOTOに寄ったりしつつ)
見えてきました、東寺。
慶賀門をくぐると左手に五重塔が見えます。
四月中旬、新緑が美しい。
宝蔵のまわりにある池には鴨がいました。
池の底の餌をついばんでいるようですが、ドナルドダックのようなおしりがかわいい。
春季特別公開中ということで、金堂、講堂、宝物館、観智院を観られる共通券(1000円)を購入。
五重塔
残念ながら、内部は見られませんでした(2018年は4/27~5/25は公開しているそうです)。なので、ぐるりと一周するだけ。
真下から見上げるのも良いですが、少し遠くから見る形が美しいですね。
余談ですが、五重塔の近くで職員の方が草刈り(刃が高速回転する機械を使用)をしていたのですが、刈った草がこちらに飛んでこないよう、網でガードする方も配備されていました。
さすが世界遺産、気遣いが細やかです。
さて、いよいよ仏像たちに会いに行きます。
金堂
うっかりしていて外観の写真を撮り忘れました。
現在のお堂は1603年に竣工されたものだそう。
お堂の中に入ると、暗くてひんやりしています。
金堂中央には薬師如来、その両脇に日光菩薩と月光菩薩、薬師如来の台座部分に十二神将がいます。
内部は撮影禁止ですので、パンフレットを撮影したものがこちら。
薬師如来の右手は施無畏印(手のひらをこちらに向ける感じ)となっています(薬師如来のスタンダード)。
この施無畏印、見る角度によってはオッケーサインに見えるのですね。
薬師如来の斜め前、つまり、月光菩薩の前に立ち、そこから薬師如来を見上げてみると、施無畏印がオッケーサインに見え(中指がゆるく曲げられているので)、イイネ!的でなんとなく嬉しい。
日光菩薩の表情もどこか人間らしくて良かったです。
もしも悩みを相談したら「ふふふ、そうでしょう、わかるわ」と言ってくれそう(あくまで個人的妄想)。
そして、日光菩薩、月光菩薩の足元をよーく見ると、邪鬼を踏んでいました(蓮の台座の下)。
邪鬼といえば四天王などに踏まれているのをよく見かけますが、菩薩にまで踏まれているとは!
邪鬼の憎めない表情が好きです。
講堂
続いて講堂へ。
立体曼荼羅が有名。
曼荼羅といったら掛け軸的と言いましょうか、たくさんの仏が二次元的に描かれているのがスタンダードだと思いますが、東寺の講堂には仏画でなくて、立体曼荼羅があります。仏像を配置することによって表現しているのです。
講堂に入ると、全二十一体の仏像が迎えてくれます。
二十一体も集まると、迫力がありますね。
ひんやりとしていることもあり、講堂に入った瞬間、良い意味でゾクゾクしました。
講堂の中央が如来部(五智如来)、右が明王部(五大明王)、左が菩薩部となっており、それぞれ五体の仏像たちが並んでいます。それらを囲むように四天王と梵天・帝釈天。
金堂と同様に、講堂内部は暗いので、後ろのほうにいる広目天や多聞天は見づらいのが少し残念です。
保存のため、強い光を当てたりはできないのでしょうけど。
東寺のパンフレットの表紙を飾っている梵天さんが特に人気のようでした。
仏像好きとしては内部が暗いのがもどかしかったです。
でも、あの暗くてひんやりしたお堂という場で仏像を観るのもまた良いんですよね。
逆に、博物館だと明るい中じっくり見られる良さもあるし。
次は東寺の宝物館へ。