仏像、ときどきアート

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【奈良】中宮寺 ―世界三大微笑像の一つ、菩薩半跏像にうっとり

1300年続く尼寺

法隆寺を一通り見学した後は、おとなりの中宮寺へ。
通常拝観料600円ですが、法隆寺の参拝券を見せると500円になりました。

中宮寺の創建は飛鳥時代
寺運衰退したり、火災があったりして、場所を変えたりしながらも1300年続く尼寺です。
現在の本堂は昭和43年落慶の、比較的新しい建物。

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中宮寺本堂

本堂を囲むようにヤマブキが咲き誇っていました。
良い意味で浮世離れしているというか、幻想的というか、夢の中というか、不思議な居心地でした。
個人的にかなり好きです。

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黄色い花

お堂を囲む池にはカメもいます。

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カメ



菩薩半跏像(如意輪観世音菩薩)〔国宝〕

靴を脱いで階段を数段上がると畳の間。
正面には菩薩半跏像(如意輪観世音菩薩)が!
う、美しい!
少し距離はあるのですが、つややかに黒光りするお姿から、美しさが存分に伝わってきます。

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斑鳩観光案内のパンフレットを撮影したもの

穏やかな表情にうっとり。
安心を感じさせてくれますね。
どうしたら人々を救えるのだろうか、と悩まれているのだそうです。

国際美術史学者間では、この像のお顔の優しさを数少ない「古典的微笑(アルカイックスマイル)」の典型として高く評価し、エジプトのスフィンクスレオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれております。
中宮寺パンフレットより引用)

三大〇〇ってポジティブなものもネガティブなものもいろいろありますが、三大微笑像の一つって、とても素敵です。
もっと広めてもいいのではないかと。

天寿国曼荼羅繍帳〔国宝〕もある

平たく言えば、布に刺繍を施したもの、です。

音声テープの解説によると、聖徳太子の奥さんが太子の死を嘆き、太子が往生している天寿国の様子を宮中の采女たちに刺繍させたのだそうです。

本堂内の左手にレプリカが飾られていました。
本物は糸がかなり劣化しているので、奈良国立博物館で管理してもらっているのだそう。


 

おすすめです

法隆寺を回って結構疲れていたし、中宮寺は別の機会でもいいかな、と一瞬思ったのですが、行って良かったです!

 

 


このあとは藤ノ木古墳へ。

 

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